10年前、僕はTW200に乗って北海道ソロツーリングに出かけた。
バイク乗りの聖地北海道。
〝北海道をバイクで走ってヤエーする!〟
これがバイクの免許を取った時からの夢であった。
※ヤエーとは?
バイク同士すれ違う時にお互いの安全や健闘を願い出すピースサインの事。手を上げたり振ったりする事もある。カッコいい。
憧れの地をバイクで走りヤエーもやりまくった。1つ夢が叶った瞬間だった。
屈斜路湖(くっしゃろこ)という大きな湖の側にあるキャンプ場での出来事。
一日中走り回り疲れた僕は湖の側にテントを張り、キャンプ場の売店で買ったカップヌードルを音楽を聴きながら食べていた。
その時JUDY AND MARY の〝イロトリドリノセカイ〟
が流れてきた。
その曲と屈斜路湖の美しい夕日が見事にマッチ、、
僕はめちゃくちゃに感動してカップヌードルを喰いながら泣いた、、、いい思い出だ。
10日間で3500キロを走破し、無事に帰ってくる事が出来たのだが、単気筒エンジン特有の振動を受け続けた僕の尻が悲鳴をあげた。
いぼ痔である。
あまりの激痛に耐えられず、お母さんに救急病院に運ばれ病院でケツを晒し人生最大の屈辱を味わった。
無神経な医者がデカイ声で『こりゃあいぼ痔や!うん!いぼ痔や!』と肛門を触りながら連呼。恥ずかしさの極みであった。
イロトリドリノセカイを聴くとあの美しい夕日を思い出してケツが痛む。
そんなおはなし。
今日の一曲
JUDY AND MARY/イロトリドリ ノ セカイ