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オーナーシェフの河瀬です。

食体験とオリーブオイルと知ること

『食』と『知ること』について

最近、ちょっと高級なオリーブオイルを買いました。有名なシェフの方がオススメしてたモノです。

『一流店のシェフがオススメするオリーブオイルってどんなんだろう?』と気になってAmazonでポチりました(結構いい値段しました)

 

結論、めちゃくちゃ美味しくて感動。これまでのオリーブオイルを過去のモノにしてしまった。

料理にも使ってみたけど、これを使うだけでワンランクもツーランクも味が上がるね。すごい!!…と、ここで今日のテーマになるんだけど、

 

『知ることで世界って広がるなー』と感じたんです。

 

 

これまで僕は、こんなに高いオリーブオイルは使ったことがなかった。でも今回使ってみて色々と気づきがあったのです。明らかに安モノのオリーブオイルとは別物だった。

 

『知ったこと』によってオリーブオイル…いや、料理の世界がまた広がったのです。

 

これ、どういうことかっていうと、

自分の世界の広さ=『知っている』ものの総量

ってことです。

 

つまり知ることで世界は広がる。

 

ここでいう『知っている』は見聞きした『情報』ではなく、実際に自分が『体験』したことであることは言うまでもありません。

 

そう!『知ること』=『体験』なのです。

 

今回でいうと『食体験』ってことになります。

 

僕は若い人こそ無理してでも、高級フレンチのコースを食べに行くべきだ!と押し付けがましく考えています。これは『食体験』に対してのある種投資です。自分の世界をぐっと広げてくれる。リターンは有り余るものがあります。

 

知らないことを知るって、人生を豊かなものにしてくれます。勉強だって受験に合格するためにやる訳ではなく、『知ること』で自分の世界を広げるためにやるんです。

 

世界が広がることで当然、行ける場所、やれることは増えます。

 

ドラクエで例えれば〝中盤で船を手に入れて海に出られるようになった時の感じ〟です。

どこに行こう!何をしよう!とワクワクしますよね。

 

食に携わる身としては、世界を広げる『食体験』を多くの方に知って頂きたく思います。

 

 

なにより自分自身、これからも世界を広げてくれる体験を大切にしていきたいです。

 

 

では!

フレンチトースト

フレンチトースト

 

材料

卵 2個

牛乳 100g

生クリーム 80g

砂糖 20g

はちみつ 14g

バニラオイル 10滴

 

バゲット スライス4枚

 

作り方

ボウルに卵を割り、しっかりと混ぜます。

 

残りの材料を全て加えて混ぜ合わせます。

 

バゲットをカットします(2.5センチくらい)

 

卵液を流し馴染ませ、一度ひっくり返します。

冷蔵庫にて一晩おきます。

※卵液に浸して、一時間後にもう一度ひっくり返してあげると、より均等に卵液が染み込みグッドです。

 

フライパンを強火にかけ、無塩バターを溶かします。パチパチと音がしてきたところで、フレンチトーストをのせ、弱火にします。

 

ふたをして、2分~2分30秒蒸し焼きにします。

 

ひっくり返し、さらに2分蒸し焼きにします。

 

仕上げに表面に、砂糖をまぶしてひっくり返しキャラメリゼします。火加減は中火です。

※焦げやすいので温度に注意しましょう。表面を指でチョンチョンと触り、砂糖が溶けてカリッとしていればオッケーです(火傷に注意)

 

 

さらに盛り付け、このみでメープルシロップやイチゴ、アイスクリームを添えて召し上がれ

 

 

ポイント

バニラオイルを加えると香りが引き立ち、贅沢な味わいです。

 

冷蔵庫で浸けている時、たまにひっくり返してあげると均等に卵液が染み込みます。時間をかけて染み込ませ、美味しいフレンチトーストを育てましょう。

 

蒸し焼きにすると、外はカリッ!なかはふんわり仕上がります。トロッとした食感が好みの場合は蒸し時間を一分程度短くしましょう。

 

キャラメリゼは気を抜くと黒焦げになるので、火加減に注意しましょう。

 

 

アサリとエリンギのバター醤油スパゲッティ

 

材料(一人分)

・アサリ 12個~15個

・エリンギ 一本

・ニンニク 二分の一片

・無塩バター 20g

・薄口醤油 7g

・だしの素 1g(50gの水で溶かす)

・オリーブオイル 15g

・刻みネギ 適量

 

パスタを茹でるお湯の塩分濃度は0.8%

(水2リットルに対して塩16g)

 

 

作り方

エリンギは一口サイズにカットします。ニンニクはみじん切りにします。

 

だしの素を水で溶いておきます。

 

フライパンにオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪を入れて強火にかけます。

 

パチパチと音がしてきたら弱火にしてニンニクに火をいれていきます。

 

ニンニクがきつね色になったらエリンギを加え、塩をひとつまみ加え炒めていきます。火加減は弱火のまま。

 

エリンギがしんなりとしたらアサリと出汁を加えて強火にかけ蓋をしてアサリを開きます。

 

アサリが開いたらいったん取り出し、残った汁を三分の二まで煮詰めたらソースの完成。

 

パスタを茹であげて(茹で時間は表記のマイナス一分)

ソースと和えます。

 

非をとめてからバター醤油を加えて混ぜながらバターをとかしましょう。

 

さらに盛り付け、刻みネギをのせたら完成!

 

 

ポイント

アサリの塩分と醤油が入るので、パスタを茹でるお湯の塩分濃度に要注意!0.8%と少し抑えめで!

 

アサリを開けるときは出汁を使って旨味をプラス

 

バターは最後、火をとめてから加えましょう。香りがより引き立ちます。

ピリ辛ツナ缶で簡単

ツナもやしアラビアータ

 

材料(1人分)

・唐辛子ツナ缶 1個

・もやし 好きなだけ(動画では60g)

・トマト 中サイズ1個

・ニンニク 一片

・オリーブオイル 20cc

・白ゴマ 適量

・スパゲティ90g

茹で汁の塩分濃度は1.2%

(水2リットルに対して塩24g)

 

 

作り方

ニンニクはスライス、トマトはざく切りにします。

 

ニンニクとオリーブオイルを強火にかけ、パチパチと音がしてきてら弱火にして、やっくり火を入れていきます。

 

ニンニクがキツネ色になったらトマトを加えて強火にかけます。

 

トマトが煮崩れてきたら缶詰ともやしを加えて煮込みます。

 

もやしがしんなりとしたらオッケーです。

 

パスタを和えて皿に盛り付け、白ゴマをふったら完成

 

 

ポイント

ぜひトマトを加えて作ってみてください!酸味がいい感じに辛味とマッチします。

 

簡単に美味しくできるのでおすすめ。

 

 

桜エビとシャキシャキ水菜のペペロンチーノ

 

材料(1人分)

桜エビ 20g

水菜 30g

ニンニク 一片

鷹の爪 一本

ピュアオイル 30cc

パスタ  100g(動画内ではバリラの1.4mm)

茹で汁の塩分濃度は1.2%

(水2リットルに対して塩24g)

 

作り方

水菜は3センチ位の幅にカットしてザルにうけ、流水にさらして汚れを取りシャキッ!!とさせます。

 

ニンニクはスライスします。

 

桜エビをよく熱したフライパンで炒め、香りを出します(空炒り)

 

フライパンにニンニク、鷹の爪、ピュアオイルを入れて強火にかます

 

フツフツとしてきたら弱火にし、ニンニクにじっくりと火をいれます。

 

桜エビ、パスタの茹で汁80ccを加えて30秒ほど弱火で煮込み馴染ませます。

 

パスタを茹で上げて和えましょう。

味見をして必要であれば塩で調整(茹で汁の塩分濃度が適切であれば味はキマッてるはず!)

 

少し水分を残して火を止めます(フライパンを傾けたときにサラサラとソースが流れてくるくらいがベスト)

水菜を20g加えて混ぜます。

 

皿に盛り付けて、残りの水菜10gをのせ、糸切り唐辛子をのせれば完成!

 

 

・ポイント

 

桜エビは空炒りして香りと味を出してあげましょう。

 

今回は最後に水菜を加えてシャキシャキ感を活かしてみました。

この場合、水菜がソースの水分をかなーり持っていきます。

水菜を加える前『水分が少ないな…』と感じたら茹で汁を20〜30cc加えて調整しましょう。

春キャベツとツナのプチトマトソーススパゲティ

春キャベツとツナのプチトマトソーススパゲティ

 

材料(1人分)

・春キャベツ 1〜2枚

・プチトマト 8〜10個

・ツナ缶 一個

・ピュアオイル 20cc

・ニンニク 一片

・鷹の爪 一本

・スパゲティ(動画はバリラの1.8ミリ)80g

パスタを茹でるお湯の塩分濃度は1.2%

(水2リットルに対して塩24g)

 

作り方

ニンニクはみじん切り。プチトマトは横半分にきる。春キャベツの葉を食べやすい大きさに、芯の部分はスライスしておきます。

 

フライパンにニンニク、鷹の爪、ピュアオイルを入れて強火にかけ、パチパチと音がしてきたら弱火にします。

 

ニンニクが色付いたらプチトマトとツナ缶を加えて強火にします。

※プチトマトの断面を下に!

 

グツグツと沸いてきたら中火に落として、プチトマトがトロッとするまで煮込んだら、茹で汁を50ccくわえてソースの完成。

 

パスタが茹で上がる1分前に春キャベツをいれます。

 

パスタと春キャベツをソースと和えて、しおこしで味を整えたらエクストラバージンオイルを1回しかけて完成!

 

ポイント

ツナ缶のオイルが入ることを計算して、ニンニクを炒める時のオリーブオイルの量を減らしましょう。

 

トマトを加えたら断面を下に!水分が出やすくなります。

 

春キャベツはあまり茹ですぎずに、シャキシャキとした食感を残しましょう

 

仕上げの段階で酸味が気になる方は砂糖をひとつまみ加えてみてください

 

ワインと音楽と映画

僕は映画や音楽がすきだ。

 

どんな作品が好きかというと、

時間とともに味わいが変わる作品がすきだ。

 

例えばスタジオジブリの『紅の豚

 

初めてみたのは小学生の低学年。当時の僕には『飛行機に乗った豚がかっこいい、大人っぽい映画』という感想で、エンタメ性だけを感じながら面白おかしく見ていた。

 

それが成長すると共に、セリフの意味や登場人物の心理描写を理解できるようになってくる。

 

観るたび観るたびに発見があり、心が動かされる。

 

そんな作品が好きなのだ。

 

音楽も同じで、聴くシチュエーションによって受け取り方が変わったり、何となく聴いていたらハッ!と歌詞の意味が(自分なりに)理解できる瞬間があったりする。これが面白い。

 

最近ワインにハマっていて『ワイン一年生』という本を読んだんだけど、その本に面白い事が書いてあった。〝おいしいには段階がある〟というのだ。

 

例えば、小学生の頃はハンバーグやグラタンのような〝わかりやすくておいしいもの〟で満足していた人も、大人になるとあん肝とか、しめ鯖のような〝わかりにくくおいしもの〟を好むようになる。

 

ワインも同じで「わかりやすくおいしいワイン」と「わかりにくくおいしいワイン」があるとのこと。

 

「わかりやすくておいしいワイン」は子供でもおいしさがわかりそうな感じ。つまりジュースっぽかったり甘かったりする。一般的な傾向として「わかりやすくておいしいワイン」はリーズナブルだという。

 

反対に「わかりにくくおいしいワイン」はたいてい高級ワイン。舌の経験をある程度積まなければ良さを理解するのは難しい。

 

ビギナーが高級ワインを飲んでもおいしさが理解できない理由がここにある、というのだ。

 

これには非常に感銘を受けた。僕が長年モヤモヤしていた疑問を見事に説明してくれた。

 

ワインの美味しさってよく分からんなーと長年思っていた僕は、『紅の豚』を初めて観た小学生のぼく、そのものだったのだ。

 

「なんかよく分からんけどおいしい」

これまでの僕がワインを飲んだ時の感想がこれであった。

しかし、品種や産地、生産者への理解を深めることで〝なんかよくわからなかった〟部分が解明され本当の意味で「美味しい」と感じることができるのだと分かった。

 

いろいろなワインを飲む事で舌が味を覚える。つまり経験が蓄積されていく。成長していく。

 

意味が分からなかった歌詞が、人生経験を積むことでハッと理解できるのと同じように「わかりにくくおいしい」がわかるようになる。

 

なるほどワインの楽しみ方ってこういう事か…と妙に納得したのであった。

 

 

それで映画と音楽の話に戻るんだけども、最近の映画や音楽って「わかりやすくておいしいワイン」が主流だなと思う。

 

例えるなら鬼滅の刃を見て感動した!『香水』って歌詞がいいよね!みたいな。

 

これらの作品を否定する気は一切ないけど、ここで満足してしまうのはもったいない。

 

世の中には〝わかりにくくおいしいワイン〟もあるのだ。

なんかよく分からないから、、といってこれらを拒絶するのはもったいない。自身の感性を高め、経験を積めばいつかは理解できる。

 

そうすれば人生をより楽しむことができるだろう。

 

 

てなことを考えておりました。