新海誠 監督の新作『天気の子』を観てきましたので感想を書きます。ちょっとネタバレあります。
大ヒットした『君の名は。』から3年、映画館は平日の朝にも関わらず半分くらい埋まっていました。やっぱりみんな注目しているんですね。
年齢層も若い人からご年配の方まで幅広い。さあ映画が始まります!
映像が綺麗だなーとか音楽がいいなーとかいう感想は当たり前すぎてつまらないので省略します。
僕が1番面白い!と思った場面は〝祈ると晴れにできる能力〟をつかってビジネスを始めた序盤のシーン。
作品内で東京は二か月ずっーと雨という異常気象が続いております。その中でヒロインの女の子は、祈る事で局地的にですが100%晴れに出来ちゃう能力を持っているのです。
主人公とヒロインは、この能力をお金を稼ぐ事に使うんです!面白い。
自分達でサイトを作り、雨で困っている人を助ける仕事。晴れ女ビジネス!を立ち上げます。
すると依頼がめっちゃくる!
フリーマーケットを晴れにして欲しいという人や、結婚式の日を晴れにして欲しい人。花火大会の日を晴れにもしてました。
雨で困っている人を助けて喜んでもらい、お金を頂く!なんてステキなビジネスなんだ、、、!しかも祈るだけでいいのでコストはゼロ!報酬がほぼ全て利益になるという恐ろしいビジネスモデル。天才かよこいつら。
主人公は最初5000円で高いかなあ、、、とか言ってたんですが、安すぎる!もっと取れ!と心の中で思っていました笑
もう頭の中で〝俺だったらどんなふうにお天気ビジネスやるか〟という妄想が止まりませんでした。この能力ください。
そしてこのお話で1番注目しなければならない事、それはこの主人公とヒロインはまだ中高生なのです。
つまり今の時代、中学生であろうとネット環境とスマホさえあればその日のうちにビジネスをスタート出来るんだぜ!という事です。C2Cです。すごい世の中だ。
これは新海監督から若者へ〝これからの時代、既存の仕事はどんどんなくなる!オマエらビジネスチャンスはそこら中に散らばってるんだぜ!!!自分の仕事は自分で作り出せ!!!〟というメッセージに違いない!(違うか)
それにしても一昔前であれば〝晴れ女〟というチート能力を持っていたとしても、一般人では拡散能力も弱いし、それを使ってお金を稼ぐなんて〝テレビに出る〟くらいしないと出来なかったのに、ネットは本当すごい。ネット環境がある僕たちは本当にスゴイ時代に生きているな、昔の人からしたら正にチート。
ネットを使いこなす能力は〝晴れ女〟に匹敵する能力だと思う。
魔女の宅急便のキキなんて、空を飛ぶというスーパー能力を持っていたのにも関わらず、町のお届けモノ屋さんどまり。
もし現代版魔女の宅急便があったらキキはネットのチカラで大儲けする事だろう(そんなキキはみたくないけど)
まあ最終的にこの能力を使う事はリスクがありヒロインは異常気象をとめる代償に消えちゃって、なんやかんやで復活して、東京は3年間雨が降り続いて水浸し!でも大丈夫!!おわり。
三年間雨続きってヤバくね!?と思ったのですが、作品中では結構サラッと話が進み、東京の人達もなんか普通に生活していました。
察するにそこは別にどうでもよくて、変化の激しいこの時代、何が起こってもおかしくない。世界がこんなふう(3年間雨)に変わってしまたった事で自分を攻める主人公に、思い上がるな、と言うセリフがありましたが、世界はあるべく姿であるのであり、それは誰のせいでもないんだ!という感じで僕は受け取りました。
あと須賀という登場人物の役は平田さんの声で聞きたかったなーと思いました。
次回作も楽しみです!