飲食店経営で楽しんで稼ぐ!!

オーナーシェフの河瀬です。

飲食業はブラックなのか?…残念ながらブラックです。

飲食業=ブラックというイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?

 

結論からいえば飲食業はブラックです。甘くありません。その理由として大きく

・労働時間がめっちゃ長い

・給料がめっちゃ安い

 

があるのではないか?と思います。

 

まず労働時間ですがとても長いです。

 

ランチとディナー両方営業しているお店だと、朝の仕込みから閉店後の片付けまで14時間くらいは普通です。

 

僕の1日を例にあげれば、

 

9時〜買い出し、仕込み

11時30分〜ランチ営業

15時〜仕込み、ディナーの準備

18時〜ディナー営業

21時〜仕込み、片付け、発注

23時おわり

 

みたいな感じです。昼も夜も忙しい日は休憩なんて出来ません。お昼ご飯をゆっくり食べる時間すらありません。

 

僕は基本的に1日中ずーっと立っています。

座っちゃうと動けなくなるし眠くなるので、お昼ご飯は立ったまま軽く食べる程度にしています。立ったままサッと食べれるパンは手放せません。

 

これでも僕は結構ゆっくりなスタートでもっと早くから仕込みや市場での買い出しに行っておられる方はたくさんいます。

 

僕はまだ自分のお店なのでいいですが、雇われている立場から考えるとキツイですよね…

 

そして給料はかなーり安いです。

 

僕が雇われだった時は手取りで18万くらいでした。なんの福利厚生もなく総支給で12万なんて酷いところもあります。

時給に換算すると700円くらいでしょうか?安いですね…!

 

1日14時間労働で休みは週1日、給料は安い。

 

これは誰が見てもブラックと言わざるをえません。

 

でも僕は飲食業が好きなのです。

 

まあだからレストランやってるワケです。こんな事は好きでないと絶対できません。

 

しかしなぜ飲食業界はブラックになってしまったのでしょうか?

 

『真面目にやればやるほど報われない商売が飲食店』なんて事も言われたりします。

 

料理人は朝から晩までぶっ通しで、それこそ命を削って料理を作っているのです。

 

料理には皆さんが思っている以上の手間と時間が費やされているのです。

こだわればこだわる程にそれは大きくなります。

 

料理人にとって自分の作る一皿はまさに人生そのもの。一枚の皿の上に自らの人生を表現する。こんなカッコいい職業はありません。料理人はアーティストです。料理は作品です。

 

しかし悲しい事に飲食業界は人気がありません。料理人になりたい!という人も少ない。

人手不足のお店ばっかりな事がそれを証明しています。どちらかといえば人気のない業界です。

 

なぜでしょうか?

 

ちょっと冷静に考えてみましょう。

 

まず拘束時間。

 

1日14時間労働なんて頭がおかしい。そもそも人間の集中力なんてそんなに長く維持出来ません。僕は集中力にはかなり自信がありますが、それでも一日中料理した日はヘトヘトです。若さで体力はカバーできても精神的にキツイ。

 

週に1日しか休まないのもやめるべき。どう考えても働きすぎ。体を壊してしまう。もっと休んだ方が気持ちに余裕ができて生産性もあがる。気持ちに余裕がない人が素敵なサービスや料理を作れるとも思えない。

 

しかし飲食業界に長くいればいるほど長時間労働や週休1日が〝当たり前〟になってくる。これは本当に恐ろしい事です。

 

そして給料が安い。ぶっちゃけ給料が高ければ労働時間が長くてもそこまでブラックよばわりされないでしょう。従業員のモチベーションも下がる事はなくお客様にいいサービスを提供できるかもしれません。結局はお金なのです。

 

経営において〝人件費〟は削らなければならない!というのが一般的だと思います。

 

しかし人件費を削れば削るほど、経営者は儲かりますが従業員の負担は大きくなります。僕の勝手な偏見ですが飲食業界はこのパターンが多すぎる。まさにブラックなのです。

 

では経営者側となった僕に何ができるでしょうか?

 

当然従業員の休みを増やして、しっかりと給料を払う事です。

 

そのためには売り上げをしっかり確保しなければなりません。

売り上げをアップさせるためにはしっかりとお客様に価値を提供し、対価としてキッチリお金を頂かなくてはいけません。

 

僕はお店を始めたばかりの頃、お客さんが来てくれたらそれだけで嬉しい。お金はそんなに儲からなくてもいい!なんて思ってました。

 

間違いです。

 

最初はそれでもいいんです。夢であった自分のお店をオープンして、お客様が来て喜んで下さる!こんな幸せな事はない!と思うんです。

 

しかし〝お金〟が残らなければその気持ちを維持し続ける事はなかなか難しいです。

 

 

お金を稼げない経営者ははっきり言って無能です。誰も幸せにできません。いや、もしかしたらお客様は幸せに出来るかもしれません。でも家族や従業員など身近な人は?難しいでしょう。

 

現状僕はお金を稼げていません。つまり今の僕は無能です。経営者として失格と言えます。

 

僕はお金が欲しい。お金を稼ぎたい!

 

〝お金が全てではない〟という意見もあります。しかしこんなカッコいいセリフはある程度お金を稼いだ事がある人が言うからカッコいいわけで、僕がいってもただの言い訳にすぎません。

 

お金があれば従業員に高い給料を支払えるし、休みを増やしても大丈夫。とてもシンプルです。

 

 

僕は飲食業界のイメージを払拭したい。頑張れば頑張った分だけ報われる業界にしたい。ブラックだなんて言われたくない。

 

料理人を子供の憧れの職業にしたい。

 

スタッフにたくさん給料を支払いたい。

 

もちろん家族を幸せにしたい。

 

夢を叶えたい。

 

そのために今できる事はとにかくお金を稼ぐ事!

 

飲食店経営でお金を稼ぐぞ!

 

とりあえずは年間で360万円の貯金という目標を達成するぞ!!

 

 

そしていつか〝お金が全てじゃない〟と言ってみたい。

 

 

おわり。

 

ちなみに現在の貯金額は12万円です。目標まであと348万円!