今日はペペロンチーノを1000000円で売る方法を真剣に考えてみます。かわせがアホな事を言い始めたと思った方は我慢してお読みください。とても深い話です。
レストランに食事に行った時、ペペロンチーノが1000000円で売られていたら、みなさんはどう思いますか?
誰もが〝高い〟と思うでしょう。
何が高いのか?もちろん値段です。
ではなぜペペロンチーノが1000000円だと値段が高いと感じるのでしょうか?
それはペペロンチーノに1000000円の価値がないからだと思います。
例えば新車のポルシェが1000000円で売られていたら〝安い〟と感じると思います。
これは新車のポルシェには1000000円以上の価値があるからです。
つまり、値段の高い安いは〝価値〟によって決まるとなります。
そしてここで言う〝価値〟とは〝相場〟によって決まると言っていいでしょう。
ウチの店ならペペロンチーノは1000円です。
1000円であれば皆さん納得して買ってくれる。
なぜか?
ペペロンチーノの相場が大体そんなもんだからです。
まとめると、ペペロンチーノが1000000円で売れない理由は〝その価値がないから〟と〝1000円だから〟
という事になります。
という事は、ペペロンチーノに1000000円の価値があって、1000円でなければ1000000円でも売れるという事です。
ちょっとややこしいので整理しましょう。
まず〝1000円でなければ〟という事から。
簡単に言うとペペロンチーノを1000000円で売る事は今すぐ出来ます。
メニューにペペロンチーノ1000000円と書けばいいのです。
話は変わりますが、食事に行った時に〝え?これがこの値段で!?安い!〟と思った事ないですか?
〝え?これがこの値段で!?安い!〟と思った理由とは何か?というと、
〝その商品に値段以上の価値があったから〟ですよね。言い換えれば〝もっと払ってもいいのに…〟ということにもなります。
こう思った事は誰しも経験あると思います。この逆のパターンもしかりです。(え!?これがこの値段?高い…)
しかし、お店が値段を提示している以上、その商品の値段はそれ以上にも以下にもなりません。
という事は、ペペロンチーノが1000円で売られている限り1000000円では売れる事がない。となります。
つまり〝1000円でなければ〟1000000円で売れる、となる。…売れる可能性があると言った方がいいですが。
さあメニューにペペロンチーノ1000000円と書いて出したとしましょう!…果たして売れるでしょうか??
石油王が来たら売れかも…ですが、まず売れないでしょう。
さっき言ったようにペペロンチーノに1000000円の価値がないからです。
しかしこの時ペペロンチーノに1000000円の価値がない、と決めているのは誰でしょうか?
〝お客さん〟ですよね。
言い換えればお客さんがペペロンチーノに1000000円の価値があると思い、1000000円払います!!と思って下さったのならペペロンチーノを1000000円で売っても問題ないということになる。
まとめると…
ペペロンチーノの価値を〝お客さんが決めた時〟ペペロンチーノは1000000円になる可能性がある。しかし、お店側が1000円という値段を提示している、つまりペペロンチーノの価値を〝お店側が決めた時〟1000000円を受け取る事が出来る可能性が極めて低くなる。という話です。
つまりペペロンチーノを1000000円で売る方法の答えは
〝価値(値段)をお客さんが決める〟
と僕は結論しました。
なので、喫茶店を始める事にしました。
僕の考えた喫茶店とは
〝オールセルフサービス投資型喫茶店〟です。
訳が分からないと思いますので説明します。
まず、プティルッソは15時から18時の間いったん閉店し、お客さんは入れません。僕はこの時間が非常にもったいないなーと思っていました。しかし、この時間ぼくは仕込みをやっているので喫茶営業を始めたらやる事が増えるし、人件費も別にかかるしで大変だな…どうしようと思っていました。
そこでふと〝コーヒーマシン出しといてくれたらこっちで勝手にやってのむでー笑〟と言っていた常連さんの言葉を思い出しました。
オールセルフサービスで喫茶店やれば、人件費もかからないし、サービスに手もとられない。一度やってみる価値はあるな…!と思いました。そこで!
さっそく今日やってみました!コーヒー、紅茶、チョコレートなんかもあります。オールセルフサービスです。いいでしょ?
さて、問題は〝お会計〟と〝値段〟です。
始めぼくはセルフサービスの分値段を安くしてお客さんに還元しよう、と思ってコーヒー、紅茶300円と考えました。でもこれでは普通すぎて面白くないなーどうせなら楽しい事したいなーと思って〝ワンコインで飲み放題〟どうかな?と考えました。
でもコーヒーと紅茶ってそんなにガブガブ飲むもんじゃないし、それだったら安い方がお客さん嬉しいよな、、、
そこでさっきの、お客さんに価値をきめてもらうという話題に戻ります。
この喫茶店には値段がありません。値段はお客様のお気持ち分だけ頂戴します。
エスプレッソを10杯飲んで1円でも、紅茶を一杯のんで500円でも、コーヒー一杯1000000円でも…お気持ち分だけ頂戴します。
そして、この喫茶店の売り上げは月末に全額公開し、その全てを翌月の喫茶店の運営資金とします。
つまり、お客様のお気持ちによって運営される値段のない喫茶店です。
この喫茶店で1000000円の利益がでても僕は1円も受け取りません。全てお客様に還元する事をここに公言します。
喫茶店が儲かればお菓子がたくさん買えるかも知れないし、良いコーヒーを入れる事が出来るかもしれません。雑誌や漫画が読めるようになったりコーヒーマシンがグレードアップするかも、店員さんを雇う事が出来るかもしれない。
そして、これまでは15時になったらお帰り頂いていた、お喋りし足りないお客さんも喫茶店でお茶してもらえる。これは嬉しいはずです。
しかし逆にお客様のお気持ちが少ない、つまり売り上げが少なく喫茶店の運営に支障がでるレベルであれば閉店、つまり潰れる。という残念な事になります。
さらに深い話になりますが、僕は飲食店をお金儲けのために経営してしまっていないだろうか??と最近悩んでいました。
お客様、スタッフ、家族のため!だったのにお金のため!になっていないか?と。
なので一度売り上げを放棄する必要があると考えました。しかし本業のレストラン経営でコレをやるのはちょっと怖いとビビりました。
なのでリスクを最小限に抑えて試してみる方法を考えた結果、この喫茶店をやる事にしました。どうぞご理解ください。
とりあえず今日から始まりました。値段のない喫茶店。この喫茶店がうまく運営きたら値段のないレストランもやってみたい。
とりあえず今日はいきなり始めたので誰も来ませんでしたので僕が最初のお客さんになりました。コーヒーを自分で入れて読書、、プティルッソは落ち着くなあ良い店だ。みなさんも是非くつろぎに来てください。
もちろんタダ飲みはしません!気持ちでお会計。300円いれました。
さて明日は定休日ですが仕込みのため僕は店に一日中いるので喫茶店は開けときます。
みなさんぜひお気持ちよろしくお願いします。
ブログやYouTubeでも結果を報告していきますのでお楽しみに。
おわり。