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オーナーシェフの河瀬です。

2020.1.8〜ぼくのなつやすみ〜

お疲れ様です。プティルッソのかわせです。

 

『きょうは なんにもない すばらしい1日だった』

 

と聞いてピンとくる方とは仲良くなれそうです。

 

PSのソフト〝ぼくのなつやすみ〟というゲームをご存知でしょうか?

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どんなゲームかと言うと、夏休みに田舎の親戚にあずけられた、都会っ子のボクくん(主人公)が虫捕りしたり、釣りしたりと田舎で夏休みを楽しむゲームです。

 

僕にとって夏休みに田舎のおばあちゃんの家に遊びに行くのってめっちゃ楽しみなイベントでした。なのでこのゲームにはかなーりハマり結構やり込みました。

 

このゲームの面白いところは〝やる事を自分で決められる〟というところです。

 

ゲームは8月の1日からスタートします。

 

あとは自由。

 

色々なところに出かけてイベントを発生させてもいいし、家で何もしなくてもゲームは進み、8月31日にお父さんが迎えに来てエンディング。エンディングは複数用意されており、見たイベントによってそれが変化するというシステム。

 

このゲームの主人公〝ボクくん〟は毎晩寝る前に絵日記を書きます。虫捕りをして虫相撲したとか、魚釣りにいったとか、花火をやったとか…楽しかった出来事や出会いを絵日記に書いてから寝るのです。

 

で、このゲーム特に何にもしなくても時間は進んで1日が終わります。その場合、絵日記はどうなるのかというと…

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最初の文章になるワケです。

 

そんで、僕はこの内容の絵日記が書かれると、ちょっとイヤな気持ちでした。

 

〝今日は絵日記に書くような大した出来事は起こりませんでした。つまらなかったです〟

 

とボクくんに言われている気がしてイヤでした。でも優しいボクくんは、何にもなかったけどすばらしい1日だった。と柔らかーく書いてくれてるのです。

 

それが何だか悔しくて、絵日記全ページをイベントで埋め尽くす!というルールでゲームをプレイしてました。

 

で、〝何にもないすばらしい一日〟って結構大人になると増えてくるんじゃないかなーと思うのです。

何にもない事を素晴らしいとするか、つまらないとするかは人それぞれなので、そこは別に何が正解とかはないですが、僕は〝何にもないすばらしい一日〟は〝つまらない一日〟だと思う。

 

例えば休日に特に何もせず、ダラダラと過ごしたとしましょう。この場合も良いように言えば〝何にもないすばらしい一日〟と言えます。でも〝何にもしなかった無駄な一日〟とも言える。

これは僕の考えですが〝何にもしなかった無駄な一日〟を認めたくないから〝何にもないことが素晴らしいんだ!だから今日は素晴らしい一日だったんだ!!〟と何にもしなかった自分をただ肯定してるだけなんじゃね?と思うのです。

 

どうせ絵日記書くなら、楽しかった事やびっくりした事、こんな人と出会いました!こんな話をしました。そこでこんな事を思いました!みたいな事書きたいです。

 

いやでもよく考えると、ただただボケっーと文字通り何にもしないで1日を終える人なんて絶対にいない。テレビ見たりマンガ読んだり、買い物行ったり、何かしてるはずなんです。

 

本当は〝何にもない一日〟なんてあり得ないのです。

 

一日の終わりに必ず絵日記を書かないといけない。でなければ死ぬ。〝何にもないすばらしい一日だった〟は禁止。その場合も死ぬ。

 

という状況になったとしたら、これまでの自分にとって〝何にもない一日〟であった日常、つまりゲームしたりマンガみたり、買い物したり…の中からそれこそ必死になって〝何か〟を探すでしょう。

 

探してみたら意外と簡単に色々見つかるはずです。何にも感じない、思わない、なんて絶対あり得ないからです。

 

本当はいろんな事を感じたり、思ったりしているのに〝何にもない一日〟にしてしまっている。こう考えると、それはとっても悲しい事だと思います。

 

なので僕は、毎晩ボクくんが絵日記を書くように、こうやってブログを書いています。その日あった事や思った事、感じた事はその日が1番鮮明だから、それ以降はどんどん忘れてしまう。何にもなかったことにしてしまう。

 

一日の終わりにブログを書くのはいいもんです。とりあえず何でもいいから思ってる事を書き始めれば意外と色々書くことがある。それだけ人は思考しているということです。何にも考えずに生きてる人なんていません。

 

ただ、思考を文字に起こす事は簡単ではない。それなりに訓練しなければ上手くなりません。

 

なので僕はその訓練も兼ねて毎日ブログを書いてるわけです。練習です。

 

これは思考を言語化する場合にも役立ちます。

思考を言語化する場合も頭の中で一旦文章化してから言葉にしているはずなので、文章を書くという事は練習しておいて絶対に損はしないと思っています。

 

まだまだ書くのに時間はかかるし、上手く表現できない事もあります。もっとああいうふうに書けばよかったなあとか、あの書き方はよくなかったなあ、と反省したりもしています。

 

でもやっぱり書いているとだんだんと出来るようになってくる実感もあり嬉しいです。こんなものは自己満足でオッケーなので、これからも自己満足で書いていきます。

 

 

さっきの〝ぼくのなつやすみ〟の絵日記ですが、ゲームの前半はどこに行っても色んなイベントがおこり、絵日記もたくさんの思い出で埋められていきます。でも8月の20日を越えたあたりから〝何にもない一日率〟が上がってくるのです。

 

虫捕りも、魚釣も、花火やった事も…もうすでに絵日記に書いてしまって、書くことがなくなってくるんですね。この辺リアルです。

 

でも絵日記には何か書きたい。なのでとにかくいろんなとこに遊びに行って、イベントを探し回るわけです。そうしたらいつもは誰もいない場所に人がいて、話しかけたらイベント発生!みたいな事が起こって、その夜ボクくんは絵日記にその事を書いてくれる。

 

自分から探しにいかないと見つけられないものってたくさーんあるはず。

で、もし何か見つけたら、それをちゃんと見つけた!って言わないと、すぐ忘れてしまう。何にもなかったことになってしまう。

 

それは悲しい。

 

ちなみにぼくのなつやすみの説明書には

大人のだめをどんどんやりましょう。ダメなことほどやりたいこと。大人のだめをどんどんとことんやりましょう。それが楽しい夏休みを過ごすための基本です。」

 

と書いてあります。いいですね。

 

僕は大人になっても楽しい夏休み過ごしたいです。

 

 

おわり。