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オーナーシェフの河瀬です。

独立までの迷いと決断

なぜ迷いなく決断できたか?

2016年12月、2度目のチャンスは急にやってきました。先輩が経営するカフェが移転する事になり、その場所でお店をやらないか?という電話がかかってきたのです。僕はその時迷いなく独立する事を決断しました。次の日、その時勤めていたレストランのオーナーに独立の意思を伝え、半年後に退職。その一ヶ月半後には夢であった自分のレストランをオープンさせました。

 

あの時なぜ迷いなく決断出来たのかこの機会に考えてみようと思いました。

 

 

自分のお店をもちたい!

4歳の時、子供用の包丁を買ってもらいました。タマネギのみじん切りを褒めてもらってとても嬉しかった事を覚えています。小学生の頃、週末は父とよく料理を作りました。ギョーザ作りにハマった時は毎週ギョーザ。タネを包むのが上手くなっていくのが楽しかった、なにより自分で作ったギョーザはとても美味しかった。この頃から僕は料理が好きでした。

 

大学生になり居酒屋でバイトを始め、さらに料理にハマっていきました。中華鍋を振って焼き飯や焼きそばを作ったり、上手にだし巻き卵を作りたくて毎日練習したり、、とにかく毎日楽しくて頼られる事が嬉しくて、『俺はこの店でやっていくんだ!』と本気で思っていました。

 

しかし現実は厳しい、ある日バイトスタッフが集められ社員から閉店が告げられました。あまりに突然の事でした。悔しいやら悲しいやらで泣いてしまった事を覚えています。

その後は違う居酒屋に行きましたが馴染めずにすぐ辞めてしまいました。そして大学の近くの焼肉屋でバイトをしながら特に目標もなく毎日を過ごしていました。しかも大学にはほとんど行っておらず、二回生の時に休学、4回生の春に退学しています。

まあ正確に言うと部活のために大学には毎日行ってました。軽音楽部に入ってバンドにハマり休学した後も部活だけは行ってました笑

 

しかしこの軽音楽部も3回生で引退しなければなりません。それまで何も考えずにバイトとバンドばっかりやっていた僕ですが、やっとこのままでいいのか??と迷い始めます。周りは就職活動が始まり僕はこのまま取り残されてしまうのでは、、とだんだん不安になっていきました。『俺も何かやらないと!何が出来るだろう?』と考えた時、やっぱり好きな料理をもっとやってみよう!と思いました。タウンワークをめくって目に入ってきたパスタ屋さんの求人広告。これだと思い電話して次の週には働き始めました。このお店には21歳から4年間いましたが、本当に沢山の事を勉強できたし、色んな人と出会えました。お店をやらないか?とチャンスをくれた先輩も、今の妻もこのお店で出会いました。

 

ここで働くうちに僕の中で徐々に大きくなる夢、それは〝自分のお店をもちたい!〟というものでした。そのためにはこのままではいけない、もっとレベルアップしなければと思い25歳の時にその店を辞めて京都のレストランに就職しました。

 

最初のチャンス

それまでフリーターで初めての就職。仕事はとてもハードで辞めたいと何度も思いました。でも自分のお店をもつためだ!!と言い聞かせて吸収できるものは全部吸い取ろう!と頑張りました。オーナーシェフは何でもやらせてくれて、いつしかお店も任される様になってきました。責任のある仕事にプレッシャーもありましたが、やりがいを感じる事もでき、何より良い経験をさせてもらえました。

 

そして1度目のチャンスがやってきました。その時レストランとカフェの二店舗を経営されていたのですが、カフェの主要スタッフが辞める事になり、そこでお店をやらないか?というお話をオーナーより頂いたのです。

ありがたいお話でしたが僕は迷っていました。その理由として、独立するまでにもう一店舗くらいは違う所で勉強したい。もう少し貯金したい。やるなら地元で独立したい。などがありました。彼女(今の妻)に猛反対されたのもあります。しかしせっかくやって来た独立のチャンス、、やるか?やらないか?僕はなかなか決断できませんでした。

 

迷いに迷い、考えに考えた結果、今の自分の力では独立は早いと判断しお断りをする事になりました。金銭的に厳しかった所もあります。こうして1度目のチャンスを逃してしまいます。

しかしこの事が独立した時のイメージを考えるキッカケになり、さらに独立したい!という思いが膨れ上がっていきました。

 

このままでいいのか?環境を変えるために違うお店に転職しようか?資金はどうしよう?彼女は一緒にやってくれるんだろうか?独立なんて出来るのか???この時期はとにかく色んな想いが頭の中でこんがらがっていました。

現状を変えたいのに変えられないもどかしさがありました。

 

2度目のチャンス

そしてその半年後、以外にはやく2度目のチャンスがやってきました。それが最初に書いたお話です。地元滋賀県である事、設備をそのまま頂けるので初期費用が抑えられる事など条件も申し分ありませんでした。

 

今考えると、この時僕がすぐに決断出来た理由はその前にもう存分に迷い倒していたからだと思います。このチャンスを逃せば一生後悔するだろうと確信する事が出来ました。それもこれも今まで迷いと決断を繰り返してきた結果出来た判断だと思います。

 

それからは独立に反対する彼女(今の妻)を、一緒にお店をやってくれるよう泣きながら説得しました。彼女の協力なくして独立は有り得なかったからです。これが1番大変でしたが何とか分かってもらう事が出来ました。

 

独立、これから

そして2017年8月23日、夢であった自分のお店をオープンする事になります。その1週間後に入籍、その1週間後に妊娠が発覚となんとも密度の濃い夏でした。そして僕には迷っている時間はなくなりました。産まれてくる子供のためにも必ずお店を軌道にのせる!!そう強く思う事が出来ました。

 

 

独立してもうすぐ2年が経とうとしています。お店の経営は迷いと決断の連続です。今の僕の目標は迷いなく決断する力をつける事です。限られた時間を迷う事に使うのはもったいない、だからスタッフにもとにかく迷ったらやってみよう!と言っています。それは自分に対して言っている事でもあります。とにかくやってみる!やらなければ何もはじまらない!20代でお店を作った、30代では村を作る!と最近決めました。その為に今出来ることを始めています。ブログもその内の1つです。

スタッフにもブログを始めてもらいました。有名になってもらい、村づくりの宣伝をしてもらうつもりです笑

 

 

 

迷っているヒマは無いとにかく前に進む!と最近決断したところです。